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鎖 歌詞 [ラップするマン]

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彼女が零した言葉と涙で
足音を知らせる命の最果て
迫る終焉から目を背けたいだけ
でも容赦なく引きちぎる永遠の愛まで

いつまでも一緒にいよう
何があっても
そう言うと彼女は「いいよ」と笑って
寄り添う体温は同じ温度でも熱いくらいに未来に眩い光を放って
永遠ってものはきっとここにある
そうだね
いくら言葉にしても足りないくらいに
何度でも確かめ合った
飽きるくらいに
二人は何度でも確かめ合っていたんだ
彼女の寝顔はとても幸せそうで
静かに寝息をたてながら眠る
それを見ている彼もやっぱり幸せだった
きっといつまでもこうやって時間は過ぎていくんだとなんの疑いも無く思っていたんだ
二人同じリズムで脈を打って
そんな時も二人の知らない内に病魔は少しづつ彼女を蝕んでいたんだ

彼女が零した言葉と涙で
足音を知らせる命の最果て
迫る終焉から目を背けたいだけ
でも容赦なく引きちぎる永遠の愛まで

ベッドが彼女にしがみついてから何年が経ったろう
それでも彼に弱味は決して見せずに
時々とても苦しそうに咳き込んでは
「大丈夫」と彼女は無理矢理笑顔を見せた
そんな姿が張り裂けるほどに痛々しい
何も出来ない自分に彼はただイライラし
その苦痛を全て背負えるなら
どんなに気が楽になるだろうと毎日考えて苦しんだ
いつまでも一緒にいよう
何があっても
そう言うと彼女は黙って笑って
彼女も彼も心の底では気づいていた
運命は思った以上に冷たく残酷だと
彼はまた苦しそうに咳込む彼女を寝かせる
また細くなった手を優しく握って
彼女の寝顔はとても幸せそうで
静かに寝息をたてながら眠る

彼女が零した言葉と涙で
足音を知らせる命の最果て
迫る終焉から目を背けたいだけ
でも容赦なく引きちぎる永遠の愛まで

希望を信じようとする強い自分と
彼女を目に焼き付けようとする弱い自分が
彼の中の「今」を押し潰し「過去」となって色褪せる
それでも運命は速度を変えず
彼女は笑顔を見せる余裕も無いほどに
「苦しい」と彼の無力な心を消え入りそうな声で引っ掻く
あの眩しかった笑顔も
時間の流れが綺麗に連れ去った
彼女のベッドの傍で眠っていた彼は
とても苦しそうな咳で起こされた
それに気づいた彼女は虚ろな目で何かを伝えようと僅かに唇を動かしていた
彼は彼女の唇に耳を当て
その小さく震えた声を聞いた
しかし
彼女が一生懸命伝えた言葉に耳を疑った

とても長い時間
彼は何も言えずに啜り泣き
遂に彼女の首に手をまわした
この苦しみから解放してあげようと
彼女の脈が手の中で「まだ生きている」と揶揄う
彼女は目を閉じて彼の手の中で涙を流し
彼は泣き崩れた
それでも
彼女の寝顔はとても幸せそうで
静かに
静かに眠る


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