大陸横断計画 歌詞

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「ああ、遠くへ来たもんだ」呟いたお前は何処へも辿り着い
てなど居なかった　まだスタートラインが見えるギリギリの位
置で計画を練るのだけがライフワークらしい　「砂漠の向こう
は一体どうなってるんだろうな」濁った瞳を無理に輝かせて地
図を眺めているお前は　もともと歩みきる自信などひとつもあ
りはせず　ただ想いを馳せるのみで行動力も無い　本気ならと
うの昔に　それを実行に移しているんじゃないのか　「まずは
オアシスを見つけないとな」知った風な口で　また無意味な計
画とも呼べないような計画を練ってばかりいる　そんなもの既
にありはしないよ　先人達が居座って枯らし尽くした跡がある
だけだ「お前も知った風な口ばかりじゃないか　そういうお前
はどうなんだ？」ああそうだよ　大差無いさ　俺もお前も

　耽溺する空虚な理想
　思い描く無謀な計画

　今は違う　俺は一人きりで旅に出た　仲間ならいずれ見つか
る　目的も目標も　後から付いてくるだろう　そうやって何処
かしらに辿り着いた　ここが何処なのか　実は良く分からない　
きっと地図になど載っていない　ここには速度はあっても距離
の概念は無い　言語はあっても国籍は無い　光はあっても質量
が無い　謎々みたいだけど　ここはそんな空間で　ここでは言
葉も感情も全部０と１で表現されている　俺はそんな記号を相
手に一喜一憂しているところだ　でもやはりここでは容易に話
し相手など見つからない　だから長い旅の記録を綴ることにし
た　出来たのが、この一枚だ　言ってしまえばこれは全部独り
言だ　こんなものを　渇いた記号の海のど真ん中で作っては鳴
らし続けている　遠く目を細めて眺めれば　同じような目的の
施設が見える　規模は様々　音も様々だろう　そっちの調子は
どうだい　あなたも　同じように旅の途中だろうか

　旅はまだ続く
　おそらくここが中間地点だ

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